今回ご紹介する「三田会にゆかりのある国際政治学者 in Singapore」は、鈴木麻央(すずきまお)さん。2010年に文学部社会科学学科を卒業され、2021年に来星。現在、シンガポール国立大学政治学部にてAssistant ProfessorとしてGlobal Health Governanceを研究されています。そんな鈴木さんに、先日取材チームが、朝8時から教鞭をとられた後のランチにjoinさせていただきお話を伺ってきました。Suzuki Mao - Yale-NUS College鈴木さんは、新卒でジョンソン&ジョンソンに入社後、Health分野の社会や政治に関心をいだき、一橋大学にて修士号取得後、University of Southern Californiaにて政治学・国際関係論博士号を取得されました。研究論文"Profits before Patients?" は、2018年にBest Graduate Student Paper Award from the International Studies Association Global HealthSectionを獲得されています。博士課程では、2年間のTA(Teaching Assistant)で学生に教えはじめ、3カ月New YorkのUNDP(United Nations Development Program)にてインターン、20余国でのフィールドトリップ、オーストラリア国立大学での訪問研究員も経験され、世界のどこで教鞭をとるかを検討され、Yale-NUS大学のポジションに縁があり来星されました。驚くべき点は、幼少期に海外に在住した帰国子女ではなく、博士課程で初めて海外に居住された状況で、英語で、研究し、論文を書き、教鞭にたっていることです。今でもその生活は変わっていません。学生時代は実家の埼玉からキャンパスまで片道1時間半の電車通学の間、本を4年間で二百冊のペースで読んだ大の本好き。今は、本を読んで論文を書くのが仕事になってしまい、読書をすると、読んだことをふまえてどうするか考えてしまうので、何も考えずに気楽に本を読みたいとのこと。旅行好きでもあり、博士課程卒業がみえたら、存分旅行をと予定していましたがコロナで旅行に行けなかったので、これから、様々な地域を旅行されたいとのことでした。今後のキャリアをお聞きしたところ、このまま大学にて研究を続ける予定とのこと。Global Health分野は、WHO(World Health Organization)と関わりが深いことから、スイスのジュネーブにはフィールドトリップ含めてこれからも足を運ぶそう。学者は、研究して論文を書くことが必要で、大学側もランキングを上げるためには、研究してQualityの高い論文を書き続ける教授を雇い、そうでない教授は解雇という厳しい世界のようです。鈴木さん、取材どうもありがとうございました!三田会にゆかりのある〇〇in Singaporeで、こんな方を取材してはというアイデアがありましたら、取材チームまでご一報下さい。取材チーム(アイウエオ順)今泉寛(Lead)、酒井祐輝、田代いくえ、常木佳子、宮本敬太