今回ご紹介する「三田会にゆかりのあるWeb3/NFTアクセラレーターin Singapore」は、佐藤崇(さとうたかし)さん。1999年政治学科を卒業し、2003年修士号を文学部(社会学)取得され、2022年に来星されています。現在、Web3/NFT起業家支援を展開するアクセラレーター、Arriba Studio Pte.Ltdを創業しCEOをされています。そんな佐藤さんに、先日取材チームが、営業活動の合間に、オーチャードにてお話を伺ってきました。Arriba Studio - Web3 Accelerator based in Tokyo & Singapore佐藤さんが慶應で学生時代をおくられたときは、まさにヤフーやソフトバンクの株が急上昇し、楽天が創業した90年代後半の第一インターネットブーム。学生時代は、メディアコミュニケーション研究所(旧新聞研究所)に所属しつつ、ホリエモンのようにwebサイトを自分でつくることに没頭していたとのこと。グリー株式会社共同創業者で、現在、慶応義塾常任理事であり、慶應イノベーションイニシアティブ社長の山岸広太郎さんとは同年代でもあり、ミクシィやグリーが興隆した第二インターネットブームが到来した頃、ご自身も2003年に携帯電話向け検索エンジンサービスを起業されています。ただ、2010年にかけてインターネット業界が、エリート層が就職するなど、だんだん業界自体が成熟化していく状況のなか、Bitcoin/Ethereumの売買や送金機能しかなかった黎明期の仮想通貨やそのベースとなるblockchain技術に惹かれるようになり、将来世界でblockchainの仕組みの上でアプリの時代がくる時代を感じていきます。2015年にスマートフォン向けのアプリストア事業立ち上げを目的に設立した会社をピボット転換し、web3領域に参入し、NFTマーケットブレイス事業等を展開するに至ります。その後社長を退き2021年にはその事業がSBIグループに売却されたのを契機に、今般Web3/NFT起業家支援にまわり、アクセラレーターとしてシンガポールで第三の起業に踏み切られ、世界各地のweb3スタートアップに投資・支援活動をなされています。シンガポールに拠点をおいた理由は、シンガポールが、Web3スタートアップやblockchain技術のイノベーションのアジアのハブであり、投資家はWeb3起業家に近い場所にいるべきと思ったこと(例えば、web3への6000億円の資金投入を発表したNTTグループと提携している、AstarNetworkを展開している慶應義塾大学卒業の渡辺創太さんはシンガポールに居住)とのこと。慶應義塾卒業生の方々が、世界のWeb3プレイヤーとして、シンガポールに集積している事実に驚いたと同時に、シンガポール三田会としてWeb3をテーマにRound TableやSpeaker’s Seriesを開催してはとのお話にもおよびました。なお、デジタル庁で昨年10月に設立された「Web3.0研究会」の座長として慶應義塾大学総合政策学部 国領二郎教授が選出されております。佐藤さん、取材どうもありがとうございました!三田会にゆかりのある〇〇 in Singaporeで、こんな方を取材してはというアイデアがありましたら、取材チームまでご一報下さい。取材チーム(アイウエオ順)磯田誠一郎、今泉寛(Lead)、酒井祐輝、田代いくえ、常木佳子、新村博道、宮本敬太