今回ご紹介する「三田会にゆかりのあるNUS留学生in Singapore」は、牧田陽奈子(まきた ひなこ)さんと原山快(はらやま かい)さん。お二人は慶應義塾大学現役生であり、今年8月より1年間、交換留学生として、シンガポール国立大学(NUS=National University of Singapore)にて勉強されます。そんなお二人に、先日取材チームがNUSのUTown(University Town)にてお話を伺ってきました。牧田さんは、現在SFC環境情報学部3年生でインダストリルデザイン学科にて勉強されています。大学1年から所属している慶應SFCデザイン工学研究室で、3Dプリントとバイオ系素材に興味をもち、自信でデザイン、制作した作品を、国内外で展示したり、クラウドファンディングを通じて人々に届けたりと精力的にデザインプロジェクトを進めてらっしゃいます。世界中から学生が集まるデザインスクールで、自身の審美性・技術・考え方を鍛えたいと考えて留学を志し、(履修が制限されている米国カーネギーメロン大学やUCLAに比べ)オープンな風土があるNUSを選ばれたとこのこと。都市と生物多様性について関心が高く、建築や都市緑化分野で名声があるNUSがピッタリと感じられているようです。将来は、デザイナーとして、自然環境や生態系に対し調和的なモノづくりをする集団・企業で働きたいと考えていて、クラシカルデザインよりも、社会に問いを投げかけたり、オルタナティブな解決策を提案するような、スペキュラティブデザイン領域に興味を持たれています。シンガポールでは、公園にてフラッと現れるオオトカゲ、孔雀、鶏、猫などたくさんの生き物に出会えることが楽しく、熱帯気候独特の生命力溢れる動植物に感動しているとのことでした!原山さんは、現在法学部政治学科2年生で、NUSでは、シンガポールの政治、周辺国との関係性を学んでらっしゃいます。当初は米国ワシントン大学への留学を考えたものの、講義を聞いていて、よりアジアと日本の関係性に興味を持つようになり、アジア新興国かつ政治的に特異なポジションのシンガポールで学ぶことで多面的観点から政治を研究できるのではと思い、NUS留学を決めたそうです。シンガポールの政治と経済関連の授業では、シンガポールがどのような過程で発展したか、そして現在の体制を学んでいます。日本と東アジアの外交関係という授業では、日本が海外からどのように見られているか、日本の政治は海外とどう異なるのかを学んでいます。将来は、具体的な職種や業界はまだ決まっていないのですが、海外で英語を使う仕事がしたいと考えているとのこと。多種多様なバックグラウンドを持つ同僚と仕事をし、刺激的で成長機会が多い環境に身を置きたいとのことです。シンガポールにきて、四季のない生活は初めてですが、日本の夏よりも涼しくて案外快適だそうです。服にバリエーションが持てないのが残念だけど、1年間常夏の国を楽しもうとのことでした!お二人とも、スイスのジュネーブで学生時代を過ごした経験もあり、海外での生活は2か国目。NUSキャンパスの中心にあるU Town真横にあるDormitoryに住み、まるでホテルのような環境に感激しているとのことでした。1週間授業を終え、日本では受けられなかった授業でこれからも楽しみとのこと。シンガポール三田会にも是非参加されたいとのことでした。牧田さん、原山さん、取材どうもありがとうございました!三田会にゆかりのある〇〇in Singaporeで、こんな方を取材してはというアイデアがありましたら、取材チームまでご一報下さい。 取材チーム(アイウエオ順)磯田誠一郎、今泉寛(Lead)、酒井祐輝、田代いくえ、常木佳子(サポーター)、新村博道、宮本敬太